小林多喜二奪還事件のブログ

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zoom RSS 多喜二の奪還事件への言葉(感想)が見つかる!大田努氏が発掘、「赤旗」日曜版で公開!

<<   作成日時 : 2011/08/27 15:01   >>

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第4回伊勢崎多喜二祭を記念して刊行準備が進められている論文集『多喜二文学と奪還事件』に寄せられた論文で言及されていますが、今回赤旗日曜版に多喜二奪還事件80周年を記念した文章を寄稿され、8月28日号に掲載されました。本文は以下のようなものです。
多喜二奪還
伊勢崎事件80周年に寄せて                        大田 努
 本年は、革命作家の小林多喜二らが講演に訪れた群馬県伊勢崎で検挙され、その釈放のための「多喜二奪還事件」が起こされてから80周年を迎えます。この事件は、戦前の曰本が中国東北部への侵略戦争を開始した「満州事変」の前夜に当たる1931(昭和6)年9月6日のことでした。
 80周年を前にして、私は多喜二らの消息を伝える新しい事実を発見しました。それは、別項のように、日本プロレタリア作家同盟機関紙「文学新聞」31年10月10日創刊号の第3面「文壇ゴシップ」欄に掲載された「昔の牢(ろう)屋」というこの事件に触れた記事です。そこには多喜二本人の生々しい声も初めて伝えられていたのです。
 この事件は作家の稲沢潤子が 『自立する女性の系譜−お母さん弁護士平山知子の周辺』二光社、77年)で平山氏の父菊池邦作とこの事件との関係に触れたことから、知られるようになりました。
 当日の講演会を主催したのは全農青年部とされますが、伊勢崎地方にはプロレタリア文学運動の影響を受けた広範な読者層もあり、講師の多喜二や村山知義、中野重治を招くだけの十分な条件が存在しました。
 講演会の開始前にもたれた「茶話会」で多喜二が語ったと伝えられる「台所と文学」という演題もこの頃彼が「我々の芸術は飯を食えない人にとっての料理の本であってはならぬ。」と書いた色紙が残されているように、その文学観から見て興味深いものがあります。
 多喜二は長編小説の「安子」や「転形期の人々」を書き始めるとともに、作家同盟の書記長としては各地の講演会なども精力的にこなし、プロレタリア文学を多数者のものにするために先頭に立っていました。
 ところが、伊勢崎署は講師団を事前に総検束し、この講演会の開催を妨害したのでした。すでに会場に詰めかけていた聴衆は講師団の釈放を要求して大挙して警察署に押しかけ、乱闘となり、一時警察署が占拠される状態になります。そうした最中に、隣町の太田署に移された時の多喜二の感想が「昔の牢屋」というものでした。
 この問題では、警察当局との釈放交渉の結果、事件については公にしないという条件が交わされていたために講演会の主催者側では沈黙を守っていました。
 ところが一部新聞が不確かな情報を流したりした中で、「文学新聞」が事件の経過についていち早く正確な記事を載せていたことは大変注目されます。この記事からは、多喜二らが釈放されたのがこれまで伝えられていた伊勢崎署ではなく、太田署からだったことも新たに判明しました。
 また、記事は留置場にありながらも意気軒高な若き日の多喜二の姿を生き生きと伝えています。彼はこの事件の翌月に非合法下の日本共産党に入党を果たしたのです。
 この頃は、全国的に都市でも農村でも革命的民主的運動が大きな高揚期を迎えており、伊勢崎事件は東京にも波及しています。9月20日に東京上野で開かれた大衆的啓蒙(けいもう)雑誌『戦旗』の「防衛の夕べ」で多喜二がまたしても講演中に検挙されたさい、労働者らが上野の坂を駆けおりるデモを敢行し、「多喜二奪還」の抗議集団を組織していたことも忘れることはできません。  (おおた・つとむ文芸評論家、多喜二・百合子研究会副代表)

コラムに残る息づかい
 昔の牢屋
 去九月六日に作家同盟の中野重治、小林多喜二、村山知義の三人伊勢崎市の全農青年部の講演会へよばれて行き、途中から伊勢崎署に三人共検束、それと知つた全農青年百人あまり、警察へおしよせ乱闘となつたので、警察では三人を裏口から自動車にのせて太田といふ田舎の警察へ送つた。
 東京へ帰つた小林曰く「太田といふ警察の留置場は丸太ン棒で作つた荒筵じきの、江戸時代の牢屋そつくりだつたよ。あそこは実に物凄くて珍らしかつた。」何もそんなに感心せんでもよい。

第4回伊勢崎 小林多喜二祭 9月4日午後2時、伊勢崎市境総合文化センター。記念講演・松本善明「菊池邦作の先駆性といわさきちひろ」、あいさつ・金子満広、バイオリン演奏・早川愛美、多喜二奪還事件の概要・長谷田直之。参加券千円。主催=伊勢崎、多喜二祭実行委員会 事務局 携帯 070-5458-7225

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