小林多喜二奪還事件のブログ

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zoom RSS 東京新聞、しんぶん赤旗、京都新聞と多喜二忌(祭)を取り上げたコラムが続く!

<<   作成日時 : 2013/02/21 21:37   >>

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昨日2月20日付読売新聞のコラム編集手帳を紹介しましたが、同じ20日付東京新聞コラムの筆洗、21日付しんぶん赤旗コラムの潮流、21日付京都新聞コラムの凡語と多喜二忌を取り上げました。京都新聞はネットのキャプチャーです。

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 昭和五年八月から翌年一月まで、東京の豊多摩刑務所に収監されていたプロレタリア作家の小林多喜二は、私淑していた志賀直哉に手紙を送っている▼「この太陽の明るさは! それはまるで、北海道の春か十月頃をしか思わせません」。東京の冬の日差しに驚きを隠さず、出所したら「必ず一度お訪ねしたいと思い、楽しみにして居ります」とつづっていた▼出獄後、多喜二は奈良に暮らす志賀を初めて訪ねている。地下活動に入った多喜二はその一年三カ月後、築地署で特高の刑事から拷問を受け死亡した。志賀は多喜二の母親に悔やみ状を書いている▼<前途ある作家としても実に惜しく、又お会いした事は一度でありますが人間として親しい感じを持って居ります。不自然なる御死去の様子を考えアンタンたる気持になりました>。悔やみ状は雑誌『文化集団』に掲載されたが、検閲によって<不自然なる>の部分は伏せ字にされた(梯久美子著『百年の手紙』)▼多喜二が亡くなってからきょうで八十年。特高警察が共産主義者の作家を虐殺した事件は、たった八十年前のこの国で起きた出来事なのだ▼若者の非正規雇用が増え、新たな貧困問題が社会問題になった二〇〇八年には、代表作の『蟹工船(かにこうせん)・党生活者』(新潮文庫)が五十万部を超えるベストセラーになった。多喜二は今こそ、読む価値のある作家だ。(2013年2月20日)

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 きびしい寒さがつづいています。冷たい風や雪が身にしみる季節。ゆっくり春に近づいているとはいえ、気分はまだ冬の最中でしょう▼1933年の2月20日もうす曇りの寒い日でした。この日、小林多喜二は和服姿で変装用の眼鏡をかけ、ソフト帽をかぶって会合に出かけます。しかしスパイの手引きによって特高警察につかまり、すさまじい拷問の末に虐殺されました▼天皇絶対の暗黒政治のもとでうばわれた29歳の命。日本共産党員として、プロレタリア作家として、時代と格闘しながら、社会変革をめざした多喜二。没後80年の今年、彼の生き方をいまに問う催しが各地でとりくまれています▼無法労働の告発と団結した労働者のたたかう姿を描いた「蟹工船」がブームになったのは5年前。非正規労働者の増大、リストラ、過労死、追い出し部屋…。多喜二のころとは形を変えながらも、痛めつけられ、しぼり取られている現代労働者たちの共感をよびました▼「満州侵略戦争」が始まると、多喜二の小説も趣が変わります。国民生活への影響、組織活動のジグザグと不屈性、そして人間の成長や発展に重点をおくようになるのです▼多喜二最後の小説「地区の人々」には、副題があります。「火を継ぐもの」。歴史をあと戻りさせる勢力が政治を覆ういま、多くの国民が声をあげ、立ち上がっています。原発なくせ、TPP反対、基地はいらない―。多喜二が命がけで守った党の一員として、ともに進歩の火を継ぎ、逆流に立ち向かいたい。(2013年2月21日)


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 「おい地獄さ行ぐんだで!」。数年前ブームになった小説「蟹工船」の冒頭だ。きのうは作者小林多喜二が29歳で没して80年の命日だった▼虐殺だった。非合法の共産党に加わっていた多喜二は特高警察に捕まって拷問を受け、亡くなった。変わり果てた遺体の胸をなでながら老母は「どこら息つまった。何も殺さないでもええことウ」と泣いたという▼国会議事録を調べると、宇治市出身の衆院議員山本宣治が多喜二が死ぬ5年前、国会で思想犯に対する違法な拷問を追及している。しかし政府は「断じてこれ無し」と否定した。山宣自身は翌年、右翼に暗殺された▼多喜二の遺体は山宣のいとこの医師安田徳太郎が検視した。「死因は心臓発作」という当局のうそを暴こうと同志たちは大学病院に解剖を依頼したが、圧力で断られた。弔問客は片端から逮捕された▼作家松本清張は「時代を象徴した死」と評した。この年、日本は国際連盟を脱退し、京都大で滝川事件があった。治安維持法違反で拘束され、死亡した人は約1700人という。多喜二が受けたすさまじい暴力とこの数字を見合わせたとき背筋が冷たくなる▼21歳のとき恋人に宛てた手紙の一節はいう。「闇があるから光がある」。無数の犠牲の上に自由と人権が保障された今の世がある。蟹工船を再読しつつ、光のありがたさをかみしめる。[京都新聞 2013年02月21日掲載]

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